「忙しくて気づいたら通えなくなっていた」「ちょっと気まずくて、そのままになっている」キレイライン矯正を始めたけれど、途中で行かなくなってしまった経験がある方は少なくありません。
そんなときに頭をよぎるのが「このままで大丈夫?」「返金はできるの?」「また再開できるのかな?」という不安ではないでしょうか。
実際に、中断が長くなると治療計画に影響が出たり、後戻りのリスクが高まったりすることもあるため、早めに状況を整理して行動することが大切です。
この記事では、中断したときにまず取るべき行動、再開までの流れ、返金や解約の仕組み、さらにリテーナー作り直しや後戻り対策まで、知っておきたいポイントをやさしくまとめました。
少しでも「どうしたらいいのかな」と迷っている方が、この記事を通じて安心して次の一歩を踏み出せるきっかけになればうれしいです。
※本記事は、キレイラインの公式情報や、日本矯正歯科学会・臨床矯正歯科医会といった学会の公開資料を参考に、一般的な仕組みを整理したものです。個別の対応は契約内容や医院の判断によって異なるため、必ず通院中の医院にご確認ください。
中断したら、まず何をすればいい?

「久しぶりに医院へ連絡するのって、ちょっと気まずいな…」と感じる方も多いはず。でも大丈夫。実は“途中で行けなくなってしまう”ことは、学生さんや社会人、子育て中の方など、いろんなライフステージでよく起こることなんです。
ただし、そのまま放置してしまうと、治療計画がズレたり、歯の位置が元に戻ってしまうリスクが高まることがあります。特に矯正中の歯はまだ安定していないので、「装置をつけない期間が長いほど影響が出やすい」と言われています。
だからこそ、まずは通っていた医院に連絡してみることが一番の近道です。
「最後に受診したのはいつか」「どのステージまで装着したか」「今どんな状態なのか」を伝えるだけでも、次に必要な対応が見えてきます。
公式サイトの問い合わせフォームもありますが、契約や予約の確認などは直接、通院中の医院に相談するのが基本です。医院側も、途中で間が空いてしまうケースは想定済みなので、恥ずかしがらずにまずは一言連絡してみましょう。

・放置はリスクにつながる
・気まずくても医院に連絡すれば大丈夫
・「最後に通った日」「装着していた段階」を伝えるだけでOK
一歩踏み出すだけで、状況はグッと整理しやすくなります。
途中で行かなくなったらどうなる?
「数週間くらい行けてないけど、もうダメかな…」と不安になる方もいるかもしれません。結論からいうと、どれくらいの期間が空いたかによって影響の度合いが変わります。
- 1か月前後
少しの調整で再開できることもあります。医院での確認は必要ですが、大きなやり直しにならないケースも多いです。 - 半年くらい
歯の位置がずれてしまい、再スキャンや追加アライナーが必要になることがあります。その分、費用や期間が増える可能性があります。 - 1年以上
治療計画を大きく見直すことになり、最初から仕切り直しになるケースも。後戻りのリスクも高くなるため、長期の放置は要注意です。
このように、中断の長さによって対応が大きく変わります。「自分のケースはどれに当てはまるか」を自己判断するのではなく、必ず医院で確認することが大切です。

・短期間の中断なら微調整で済むこともある
・半年以上空くと、再スキャンや追加費用の可能性あり
再スタートの流れと医院に伝えるポイント

「しばらく行けていなかったけど、また始めたい」と思ったら、勇気を出して医院に連絡してみましょう。実際の流れはシンプルで、だいたい以下のようになります。
- 医院へ連絡する
「久しぶりになってしまったのですが…」と一言伝えれば大丈夫。医院は慣れているので気にする必要はありません。 - カウンセリングや再診を受ける
歯の状態を確認して、必要に応じて再スキャンや計画の見直しを行います。 - 治療計画を再調整する
中断期間や歯の動きによっては、追加アライナーや再設計が必要になる場合があります。 - 費用やスケジュールを再確認する
再開にかかる費用・期間は人によって違うので、医院でしっかり確認してから再スタートしましょう。
医院に伝えておくと安心なこと
スムーズに話を進めるために、以下の情報をメモして伝えておくと安心です。
- 最後に受診した日
- どのステージのマウスピースまで使ったか
- 装着時間の記録(だいたいでもOK)
- 中断してしまった理由(引っ越し・忙しさ・体調など)
引っ越し・転院の場合
- 同じ系列の医院であれば、データを引き継いで続けられるケースがあります。
- 別系列の医院の場合は、一度解約して新たに契約し直すことになることも。
- いずれの場合も、まずは現在通っていた(または通っていた)医院に相談するのが安心です。

・「久しぶりですが…」の一言でOK
・伝えるべきは「最終受診日・装着ステージ・装着時間・中断理由」
・引っ越し・転院もまずは現在の医院に相談
解約や返金はどうなるの?知っておきたい仕組み
「途中でやめたら、お金って戻ってくるの?」
矯正を中断するときに、多くの人がまず気になるのが“返金の有無”です。
結論から言うと、返金できるかどうかは状況によって異なります。キレイラインの公式規約では、以下のようなルールがあります。
- 原則:未発注の装置分のみ返金対象
すでに発注されているマウスピースについては返金できない仕組みになっています。 - コース契約(拡大床併用・5ステージ分割渡し)の場合
未発注分があるときは返金対象になる可能性があります。 - 一括発注(全アライナーをまとめて製作)の場合
すべて発注済みとなるため、返金の余地がほとんどありません。 - 役務提供期間(1ステージ=約3か月)を超えた場合
サービスを受けたとみなされるため返金対象外になるケースがあります。
つまり「必ず返金される」わけではなく、契約形態や発注状況によって変わるのが実情です。

・返金は「未発注分のみ」が原則
・一括発注だと返金は難しい
・契約や医院の判断で条件が変わるため、必ず確認を
リテーナーと後戻り対策
マウスピース矯正を終えたあとに欠かせないのが「リテーナー(保定装置)」。
せっかく整えた歯並びも、リテーナーを正しく使わないと少しずつ元に戻ってしまう可能性があります。
ここでは「作り直しが必要なとき」と「毎日の保定習慣」の2つに分けてお話しします。
リテーナーを作り直す必要があるとき
リテーナーは日常生活の中でうっかり失くしたり、壊してしまうことも珍しくありません。
例えば…
- カバンに入れていたら割れてしまった
- ペットにかじられてしまった
- 旅行先で置き忘れてしまった
こんなときは、そのままにせず早めに医院に相談して作り直すのが安心です。
- 費用目安:片顎で数千円〜1万円程度(医院によって差あり)
- 再製作期間:およそ2〜3週間
- 待機中の対応:直前に使っていたマウスピースを代わりに装着しておくと安心
こうした対応をしておけば、大きな後戻りを防ぎやすくなります。

・リテーナーは失くしたり壊れることもよくある
・気づいたら早めに医院に連絡して作り直す
・待機中は直前のマウスピースをつけておくと安心
後戻りリスクを減らす保定習慣

「今日はちょっと面倒だから外したままでいいや…」と思う日が続くと、歯は少しずつ元の位置に戻ろうとします。
これは多くの人が経験する“後戻り”で、矯正を終えた直後ほど起こりやすいとされています。
- 1年目:1日20時間以上つけるのが基本
- 2年目以降:夜寝ている間(8時間以上)が目安。ただし、もし生活の中で長く装着できるなら、そのほうが後戻りのリスクを減らせる可能性があります。
- 保定期間:一般的には2〜3年が推奨されますが、個人差があります
つまり「夜だけでも最低限は大丈夫」とされますが、“つけられる時間は長いほうが安心”と考えるとイメージしやすいかもしれません。
自分の生活スタイルに合わせて、無理のない範囲で装着習慣を続けていきましょう。

・後戻りは矯正直後ほど起こりやすい
・2年目以降は“夜だけ”でもOKですが、長くつけられるなら更に安心
・「寝るときは必ず装着」と決めて習慣化すると続けやすい
よくある質問(FAQ)
ここでは「途中で行かなくなってしまったら?」と悩む方からよくある質問をまとめました。
- Q途中でやめたら返金される?
- A
原則として、すでに発注されているマウスピース分は返金できません。
ただし、コース契約で未発注分が残っている場合などは返金の対象になることもあります。
契約形態や医院ごとのルールによって異なるので、必ず通っている医院に確認しましょう。
- Q半年以上通院していないけど再開できる?
- A
半年ほど空いてしまった場合でも、再スキャンや治療計画の調整をして再開できるケースがあります。
ただし、その分費用や期間が増える可能性もあるので、まずは受診して現状を確認するのが安心です。
- Q他の医院で続きはできる?
- A
同じ系列の医院であればデータを引き継いで続けられる場合もあります。
一方で、系列外の医院では解約→新規契約になることが多いため、まずは元の医院に相談してみましょう。
- Qリテーナーを失くした/壊したらどうする?
- A
失くしたり壊れたりした場合は、早めに医院に連絡して作り直しを依頼するのが基本です。
再製作には2〜3週間かかることが多いので、その間は直前に使っていたマウスピースを代わりに装着すると安心です。

・返金は「未発注分のみ」が対象になることもある
・半年以上空いても再開できる可能性あり
・転院は同系列なら引き継ぎやすい
・リテーナーは壊したらすぐ医院に相談
まとめと次のステップ
途中で通えなくなってしまったり、気づけば間が空いてしまったり…そんな経験は誰にでも起こり得ることです。大切なのは「そのままにしないこと」。
この記事でお伝えしたように、
といったポイントを押さえておけば、次に何をすればいいかが見えてきます。
途中でやめてしまった=失敗ではありません。
「また続けたい」と思ったときが、再スタートのベストタイミングです。

・中断は誰にでもあること、気にしすぎなくてOK
・一番大切なのは“放置せずに動くこと”
・再開も返金も、必ず医院に確認しながら進めれば安心
次の一歩へ
もし「自分の場合はどうなるんだろう?」と少しでも不安に感じたら、初回検診で現状を確認してみるのがおすすめです。
検診を受けることで、今の歯の状態や今後の治療方針がクリアになります。
「また笑顔に自信を持ちたい」と思ったその気持ちが、次のステップを踏み出す一番のきっかけになります。
▼参考文献URL:日本臨床矯正歯科医会(JPAO):「アライナー治療の限界と本音」トレンドウォッチ Vol.30(2023年公開) https://www.jpao.jp/15news/1525trendwatch/vol-30 日本矯正歯科学会(JOS):「アライナー型矯正装置による治療指針」(2023年改訂版) https://www.jos.gr.jp/asset/aligner_pointer.pdf |